9/5に第27回日本ティップエッジ矯正研究会−東京学術大会講演−が八重洲の第二ぬ利彦ビルで開催されました。
最初に会員の先生の教育講演、そして柳沢宗光先生の特別講演「ムーシールドによる反対咬合の早期初期治療」について。
昼食後、会員発表6題。
ちょっと分かりにくい発表もありましたが、とても分かりやすいものもありました。
ここで発表できるほどの資料を整えていないなー...と我ながらちょっと反省も。
最後は東京歯科大学の末石研二先生の「機能と形態−矯正治療の留意点−」
末石先生の話の中では、不正咬合の人と正常の人で、最大舌圧、嚥下時舌圧には差が出なかった、舌圧はなかなか測りづらく、確定的なデータが出ていないようです。安静時舌圧が影響しているのではないかとのことでした。
舌癖のある人は、最大舌圧に差があるようです。突出壁のある人は普通の人より舌圧が強いと言うことのようです。
柳沢先生は、ぼそぼそとした話し方で聞きづらいのですが...
結構、バッシングに遭っているそうです。
そんな早くから必要がない...というような。
乳歯列時は様子を見ればよい...とよく説明しているが、実際に観察したデータは余りないようですが、日大出身の柳沢先生の拠り所のデータは大分前の愛知学院大矯正科のデータでした。
そのまま放置しても85%くらいは治らないようです。
また、早期治療のニーズは非常に高い...ことが伺えること、早期治療後に矯正やり直しは、示されなかったと思いますが、再発し掛かっても再びカスタムメイドのムーシールドで改善するようです。
顎性のものまで改善する...感じでした。症例では。
反対咬合は下顎臼歯が高く、前歯が低い咬合平面になっている...確かに。
上顎臼歯を挺出し下顎臼歯を圧下して、咬合平面を水平化することにより、反対咬合が改善する、下顎が引っ込んで上顎が出るのではなくて、回転することにより改善する...
文面だと分かりにくいですけど、
なるほど、と言う感じでした。
以前も聞いているはずですが、忘れていたかも。
ただ、
今日は本格矯正している歯科医ばかりなので、一般歯科医向けより内容が高度だったと思います。
なかなか被蓋が改善しない場合は、上顎前歯がぶつかっていることがあるので、内面を削合すると良いようです。これは知らなかった。聞いて良かったです。
顎性っぽい反対咬合は私は手を付けないようにしよう...と思っていましたが、そういう場合でも良いのかもしれません。ただ、専門医でない立場では慎重さが必要ですが。
実際頼まれてオトガイがしっかりしている子供に使わせていますが、治ってきています。
交叉咬合も効果があるようです。
今回は柳沢先生の話が最もためになりました。